waves

山からのインスピレーション そして

雪山の世界を知ってしまってからは、もはや波乗りと同じくらい滑りたいと思う情熱を自分の中に感じるようになった。

初めてお会いした時からただならぬ雰囲気を醸し出していた雪山の達人と称される鈴村新さん。そんな新さんにサーフボードを作らせて頂きお渡ししたのが今年の2月。

そんな新さんの出演するこの動画は何度見てもかっこいい!夢のようなターンの連続。

山に残されたラインは美しい一筆書きのよう。このレベルで滑れる彼らが羨ましい。

九州産の桐をふんだんに使用したキリフレックスEPS。4ストリンガーカスタムブランクスに一枚板の桐から制作したカスタムオンフィン。大きい波にも行けるようグラッシングで重みを持たせた。

お渡ししてから数ヶ月、ボードの調子を伺うとEPS特有の軽さは感じず反応は良いとの事。スノーボードのgentemstickのライダーでもある新さんは板に対するフィードバックが適切でいてとても参考になる。

まるで6feetの波で波に乗るようにレイバックを決める Arata suzumura   Photo Kazusige fujita

後ろからついていくだけで精一杯だったがそのラインどりからは多くの事を学ばせていただいた。

スノーボードをしていて自分が一番気持ち良いと思うのは大きなフェイスで大きなターンをしているとき。gentemstickの板みたいにしなりのあるボードが作れないかとこの時相談するとFINのしなりを活かせば面白いんじゃないかとアドバイスを受け宮崎に帰ってから制作開始。

アウトラインを引いてから数日寝かす。レジェンドからの教えを忠実に守りじっくりと制作していく。

その間息子と山に釣りに行き渓流魚からもインスピレーションをもらう。

どこから見ても美しいライン、ヒレの形、バランスなどフィンの要素に応用できそうだ。様々なものからインスピレーションを受け手書きでスケッチを描きテンプレートを制作。桐の一枚板をどのように使うかはキリフレックスの山元さんから伝授していただいた。

大量生産ではない空板は今だにfinは手鋸とカンナとヤスリで

桐独特のしなりを最大限に感じたい!そう思いグラッサーのこうたくんとも毎回毎回試行錯誤。

雪山を滑るように波を滑れたらとイメージして完成した最近のニューボード。

厚み3mmのフィン。テスト用にと作ったこのボード。

厚み約8センチ、長さ6’3、幅53センチ。ビーチのチューブをたくさんメイクしたい。そして大きいカービングが描けたらと、

10月から波が豊富な宮崎で何度も何度もテストを繰り返し、頭半のビーチブレイクから小さなカレンズポイントまで今までにない好感触。

十数本のチューブをメイクしマジックボードだ!折れないように大事に乗らないとと思ってた矢先、、、

チューブを抜けて余韻に浸ってピョンと飛んだら激浅。。

バキッ!!経験したことのない痛みでまさに天と地。。

自分一人では歩く事のできない姿を見て周りの人に助けられ、友人に病院まで搬送してもらうと、「折れてますね」と、、足首折れてしまう。。。

手術しなければならなくなり、しばらくはお仕事を休ませていただく事になりそうです。

サーフボードをオーダーしてくれてる方、お庭の制作をご依頼されてる方には大変ご迷惑をおかけしますが、復帰しましたらこれまで以上に丹精込めて制作させていただきますので、しばらくの間お待ちください!

ピンチをチャンスに!

RELATED POST