garden

庭師の時間軸

あっと言う間に新年2025。 昨年度お世話になった皆様本当にありがとうございました。そして今年度もよろしくお願いいたします。

波庭(はにわ)という小さい会社の個人事業主として波乗りと庭の融合を目指し思考錯誤で突っ走ってきました。会社で働いていた時は会社に行けば必ずお給料がもらえるという世界とは違い、その日一日グウタラしてても誰から何も言われないがお金も入ってこない。

独立して一番大変だなと思うのは自分の自律心をしっかり持ち続けるということ、そして誠実に仕事をしてお客様に喜んでもらいお金をいただく。当たり前のような事を続ける事が一番難しいのだなと感じております。 お寺のお坊さんですら誰もみてない廊下を毎日磨き続けるのが大変に難しいらしいのです。

たまにしか発信しないこのブログもようやく新年になり書くという自分のサボり癖と今年も向き合い、目の前の事、人を大事にしていこうと思います。

昨年度そして一昨年の庭仕事の事を振り返ってみたいと思います。

 

アウトドアデザイン

3ヶ月の入院から戻ってからの初仕事は保育園の畑の改修工事。

建築家のRALの平岡さんとのコラボレーション 

園長先生や保育士の方にヒアリングし、何度も何度も調整。一緒にお仕事をさせていただいた平岡さんの想い、情熱が自分にとってはとても刺激になりました。

雑草対策に悩まされていた畑

仕事をさせていただく際に必ず行うスケッチ。もっと上手く描けるようになりたいと思い日々描き続ける。 頭の中のイメージを紙に描き現実に創っていく仕事って本当に楽しい。このイメージ、アイデアの源はいろんな場所を旅したり、自然の中で遊んだり、たくさん本を読んだ末に湧き出てくるような気がする。

保育園の園児に合わせた椅子。高さの微妙な加減を考え職人さんが作ってくれました。 心地良すぎて休憩が長くなってしまうような空間に。

そして畑で出た草は土に返っていくという事を体感してほしくて作ったコンポスト。

庭の中に溶け込むようなコンポスト、子供達が四季を感じれるような植物も植栽。

施工から約一年後、庭の中央に植えたメラレウカが見事に咲いてました。

保育園で出た廃材を利用して作った木枠の畑もたくさんの芋がなって収穫できましたよーと園長先生からも連絡があり嬉しい限りです。 今回建築でお世話になった平岡さん含め、多くの職人さんたち、そしてお仕事のお話をいただいて約一年半もお待ちいただいた保育園の先生達皆様に感謝しております。

作って終わりではない庭師の仕事、将来を見据えて創っていかなければならないという責任ある仕事、今年も庭師の時間軸を磨いていきたい。

 

空板

庭の仕事と並行作業ができればと甘い考えだったと思っているサーフボードシェイピング。一本一本、乗り手と対話しながらカスタムしていくので一本にかけるエネルギーは相当だ。 だがその一本が完成し乗り手の笑顔、フィードバックをもらった時の喜びもたまらない。

雪山の達人と称される鈴村新さんに託したテストボード。EPSに桐のストリンガー、桐で削り出したフィン。雪山でビッグウェーブを大きく越える高さの斜面を滑る彼からのフィードバックは空板にとってとても貴重だ。硬さとしなりのバランスを追求中。

こちらは庭造りでは抜群のセンスをもつお方へ納品。職人さんならではの意見を取り入れながら秘密の仕掛けを仕込んだ小波からビッグウェーブまで行けるコンセプトボード。 去年一年いろんなビッグウェーブポイントにチャレンジする姿がカッコよかったです。

こちらは初めてのシングルオンフィン。空師であるかっちゃんへ。普段裸足で仕事をしている彼は素晴らしい感性と運動神経をしている。サーフボード納品初日。とんでもない距離をロングライドし満面の笑顔で最高ー!の一言。

サーフボードを仕上げてくれるグラッサーのこうたくん、いつもありがとうございます。

サーフボードシェイピングって人を幸せにできるんだって感じました。

長くなりましたが、今年も人を幸せにできる仕事をしていきたいです。

いつも読んでくれている皆様本当にありがとうございます。

2025年は約5年ぶりにハワイに遠征に行きます。

風を切っていくようなデザイン。そんな気持ちで削りました。

またテスト結果を報告します。

 

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