waves

ビッグウェーブとビッグウェーブガン

outside reef breaks

先日の台風。

現地に向かう道中「最大級の警戒を!!」の掲示板に緊張を隠せなかった。

久しぶりに来る台風、大好きなカレンズポイントの波を自分で削ったボードで試したくて、仕事なんか手につかない。

いや、その時その場にいれる状態を作りたくて独立したんだ!!シェイパーとしてビッグウェーブの時、波乗りしてボードのテストする事も大事な仕事だ!!

と都合のいいように自分に言い聞かせる。

波乗りする前は必ず身体を整えて行くようにしているが、波が大きい時はよりその準備を慎重に行うようにしている。

大波予定当日。カレンズポイントは思ったよりも波がヒットしていなかったが、ボードのテストも兼ねて4時間近く入ってた。

そして次の日の波を求めそのまま南へ下る。台風の波を追い求めてバンで寝泊りできる事にワクワクしていた。

が夜中大雨と車が揺れるくらいの風も吹いており、まともに寝れずに朝を迎える。

ゆっくりと身体をほぐしてリーシュ、紐、サーフボードワックスとひとつずつ丁寧に準備をしてパドルアウト。

波の大きさはもはや簡単には測れないサイズ。

ポジションを間違えて波を喰らってしまうと命の危険もある為、終始自分のポジションを確認しながら波を待った。

山の様に盛り上がってくる波にテイクオフ。

風にあおられボードの上に立っても、なかなか降りていかない。そこからバタバターと急降下。いつまで経ってもボトムがでてこない。

ハワイで体験したビッグウェーブと変わらないエネルギーを感じた。

この日は二本の波だけ乗る事ができたが、そこに入っていたメンバーが、無事に上がって来れた事の方がよほど大事な事に感じるくらい波は大きくなってきた。

人の大きさが米粒程度に思える写真。

この裏の波を見た瞬間どういう心境だったのだろう?

波の大きさ、形ともにワールドクラスだった。

この日二本の波を滑った事によりビッグウェーブガンのインスピレーションが湧いてきた。

後日テンプレートを作成する。

板のセンターからテールにかけての水の抜けかたなど、自分が感じたフィーリングを形にしていく工程がなんともいえないワクワク感。

95%出来上がった。

finも手作り。宮崎から世界に舞台を拡げていりkiriflexの桐のfin材を使用。テンプレートに使用した一枚板の材も桐。kiriflexの山元さん本当にありがとうございます。

波乗りを通じて自分の感じたものを形にできて、それを手にした人が喜んでくれたらこんなに嬉しい事はない。

日々精進。

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